東大生の3割近くが「自分がニートやフリーターになるかも」と感じている――。東大が行った学生生活実態調査でこんな結果が出た。就職に不安を持つ人も7割近く。世間では就職戦線の「勝ち組」と見られているだけに、東大は「厳しい時期が長く続いたせいかもしれないが、ずいぶん高い」と戸惑っている。
学部生を対象に05年11月にアンケートし、約1400人(回収率38.7%)が回答した。ニート・フリーターについて初めて尋ねたところ、28.3%が「自分がなるかも」と答えた。
将来の進路や生き方に「よく」「ときに」悩むのは83.3%。不安を感じるのは「就職」が67%、「人生の意義・目標」が61.4%で、漠然と「強い不安に襲われたことがある」学生も51.5%にのぼった。
大学に求める対策として、「就職指導、進路相談」と「学部や大学院への進学相談」の充実をそれぞれ3分の2があげた。大学院への進学予定者は、03年の前回調査より4.5ポイント高い50.5%。法科大学院が新設されたこともあるが、就職回避の傾向が出ているという。
調査した経済学部の森建資教授は「(景気の回復とともに)就職状況は改善してきたが、学生たちは先輩が苦しむ様子を見聞きしてきた。その不安があるのかもしれない」と話している。
正直、こんなもの、記事として扱う価値があるんだろうか? 久しぶりの更新なんで、リハビリも兼ねて、この記事及び調査の問題点の指摘でもしてみようか。
まず、この調査そのものが東大生の平均とは程遠い、というのがある。
理由は回収率。この学生生活のアンケートって、私も大学生の時にあったが、基本的に「アンケートに答えたい人だけが答える」と言うもの。つまり、「アンケートなんて興味無い」なんていう人は答えない。また、「ここを改善して欲しい」とか、「悩みを聞いてもらいたい」というような強い意見を持っている人が積極的に回答する形になりやすい、とも言える。つまり、サンプルが偏っている、ということ。
更に、サンプルが「ニート」「フリーター」について正しい知識を持っているのか? という疑問もある。
実際、両方ともマスコミだとかを賑わせているけれども、その扱い方だとかが実にいい加減。本来の定義だとかを外れて、もう滅茶苦茶な解釈で語られている、なんていうのは日常茶飯事。東大生だから正しく認識している、なんていうことは言えないだろう。そうすると、本来の「ニート」「フリーター」ではなくて、回答者なりの解釈で回答している可能性がある、というわけだ。
そもそも、このアンケート、今年から始めたわけだ。無論、他の大学であるとかとの比較があるわけでもない。そうすると、一体、何の意味があるのか? ということになる。
変な言い方だが、受験や就職活動なんて言う物は、いくら「合格間違いなし」みたいなことになっていたところで、ある程度の不安感を抱くもの。例えば、受験ならば、名前を書き忘れていないだろうか、解答欄がズレていたらどうしよう…とか。まして、先にも書いたように、サンプルが平均ではない。そう考えれば、むしろ、3割程度、というのは少ないくらいではないのだろうか?
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